Hopeless Diary

倦んでいます。

11

一年ぶりに何かを書いてみることにした。 あまりにも暇なので書くことしかなかったのである。 そこで一年前のタイトル「1」という記事を読んでみた。 ひどい。 何だこれ。 そう思った。 まあ、これから書くものもそれと大差ものになるだろうけど、良しとしよ…

10

「愛」はあまりにわたしと関係がないので。 「幸福」はあまりにわたしと関係がないので。 「世界」はあまりにわたしと関係がないので。 だからわたしは死にたい。 「死にたい」あるいは「生きていたくない」という思いは、わたしと関係が深いのです。 だから…

9

7時に起きて準備をして、混雑した電車に乗って職場へ向かう。 ひどく気疲れした後で退勤して、また混雑した電車に乗り込む。 イヤホンから流れる音楽のボリュームを、人間の存在をわずかでもかき消してくれるまで上げる。 耳に悪いと思いつつも、そうしない…

8

他者といる時の、あの居心地の悪さは解消できないものか。 同じ空間に自由意思に基づいて行動する生物がいる時に感じる、あの息苦しさはなくせないものか。 結論は不可能である。 そもそも、私自身の在り方がそのように感じさせるのだろう。 私は不特定多数…

7

時折、自分はこの世界に実在していないのではないかと思うことがある。 質量をもつ物質として存在していることは分かっているし、それが機能しているからこそ思考できていることも分かっているつもりだ。 それでも、自分というものへの不在感を抱くことがあ…

6

物語は怖いと思う。 みんな、物語が好きだ。 物語に自らが浸っているなら、そしてそのことに無自覚なら、その人は大変な快楽を味わうことだろう。 自らが大きなものの一部として正常に働いている。 それに些細ではあるかもしれないが貢献している。 そうした…

5

人種差別的な言葉を向けられたことがある。 「お前、○○人だろ」というたぐいのものだった。 私はその時、激しい怒りを覚えた。 こんな言動をする目の前の、これを早く消し去らなければ。 そう思った。 私にそれをぶつけてきたものを、私は人間として扱いたく…

4

カテゴリーで人を判断しそれに基づいて好嫌の選別することを、私は忌避したい。 だが、これまでの人生とその中で経験してきたことで、私は特定のカテゴリーに分類される人間に対して、ほとんど反射的に嫌悪感を抱くようになった。 頭や理性では「やめたい」…

3

世の中には囲いがたくさんある。 時間の経過とともに広がる囲いもあれば、狭まる囲いもある。 どちらがよいという話ではなく、ただそういうことがある。 囲いは準備されるものもあるけれど、時折唐突に出現することもある。 もちろん、唐突に消えてしまうこ…

2

私にとっての幸福はいつだって画面の向こう側のものだ。 つまり現実にあるものではなくて、虚構にのみあるもの、それが幸福。 友情や愛情、喜びや快楽は画面の中の登場人物たちが経験することで、現実の私には決して訪れないものだった。 「だった」と過去形…

1

一方通行だな。 自分の人生について考えた時、そう思った。 人間は過去から未来という「時間」に基づいた認知しかできないのだし、今この瞬間から時を遡行することはできないのだから、一方通行だと感じるのは当たり前のように思える。 でも、もっと浅いレベ…