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一方通行だな。
自分の人生について考えた時、そう思った。
人間は過去から未来という「時間」に基づいた認知しかできないのだし、今この瞬間から時を遡行することはできないのだから、一方通行だと感じるのは当たり前のように思える。
でも、もっと浅いレベルの話で、私は自分の人生に「一方通行」を感じたのだと思う。
一方通行は文字通り、一方向にのみ進むことが許される。
それは双方向ではない。
たぶん、この点が重要なのだと思う。
車線は一車線というわけではない。
対向車線の存在を感じる。
だが、誰も何もそこを走っていない。
だから、こちらに向かってくるものを私は知らない。
他者への思いも、世界へのかかわりも。
何もかもが一方通行だ。