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世の中には囲いがたくさんある。
時間の経過とともに広がる囲いもあれば、狭まる囲いもある。
どちらがよいという話ではなく、ただそういうことがある。
囲いは準備されるものもあるけれど、時折唐突に出現することもある。
もちろん、唐突に消えてしまうこともある。
囲いの中にいると心地がいい時もあれば、不快な時もある。
そうではあるのだけれど、最終的にはどんな形であれ囲いの中にいるほうがよい気がしている。
囲いの外側にいるような気がする。
望んでそこにいるわけではないと断言できるのだけれど、しかし、なぜか囲いの中にいることができていない。
世界の様々なことの大半は囲いの中で起きている。
だから囲いの外側にいると、多くのことへの関心を失っていく。
なぜなら、囲いの中の出来事は主として囲いの中にいる者に関係していることだからだ。